八幡神社 馬渕町 近江八幡市 滋賀県
重要文化財 八幡社本殿 大正12年3月28日指定
八幡神社は、応神天皇の霊を勧請して武運長久を祈願したのがはじまりで、その後、元亀2年(1571)信長の兵火にあい社殿は焼失する。祭神は応神天皇を祀る。現在の本殿は、兵火後の文禄5年(1596)に完成したもので、形式は三間社の流造、向拝は一聞(ただし母屋の三間分に等しい)が付く。県内の三間社には、母屋正面庇に前室を備えた流造が多いが、この本殿は古来からの流造形式を残している。建物は総丹塗で、手挟などの彫刻には彩色が施され、桃山時代を代表する華麗な三間社流造の本殿である。 昭和63年3月 滋賀県教育委員会