石部道追分・高札場跡 守山1丁目 守山市 滋賀県
中山道高札場跡・稲妻型道路
帆柱観音で名高い慈眼寺から北東側へ約100mの地点は、中山道から石部道(伊勢道)が分岐する。遠見遮断のため道が屈曲する広い場所で、かって徳川幕府が政策などを徹底させるための法度や定め書きなどを木札に記して掲げた高札場が設けられていた。中山道を行き交う人々にとっては重要な場所であった。 また、吉身は江戸時代、守山宿の加宿であり、美戸津川(守山川)から高札場までの街道は、本町と同じように「稲妻型道路」となっていた。街道に面する民家は直線的に並列せず、一戸毎に段違いの屋敷割になっている。宿場の治安維持を図るためのエ夫と考えられているが、全国的にもこのような道路が残るところは大変珍しい。現在は道路整備によって見にくくなっているが、一部は観察することができる。  平成十三年  守山市教育委員会