道標 曽根町 長浜市 滋賀県
表「左 竹生嶋道」 裏 「文久二年壬戌孟春」
北国街道を北上してきた旅人を竹生島へと導く道標です。文久2年(1862)に建てられたことが、裏面に刻まれた年号で分かります。高さ3mを越える大型の道標で、現存しているものとしては滋賀県で一番背の高い道標です。以前はこの交差点の南東角に南面して建っていましたが、平成17年の道路整備の際に現在の位置に移されました。さらに以前は、曽根公館の敷地の南西にある交差点の北東角に建っていたのを、明治時代の終りくらいに、県道の付け替え整備に伴って移設されたものであると、地元の古老は口伝として聞いているとのことです。また曽根公館の交差点の北西角には「たていし屋」という屋号の雑貨屋が昭和初期くらいまではあったそうです。道標(立て石)の傍らでお店を営んでいたことに因む屋号で、かつて道標がその場所にあったことをうかがわせます。平成17年吉日