滋賀県選択無形民族文化財  大森神社の宮座行事と最上踊
 当社の宮座は、9門(公文)座、平尾座、助座と呼ばれる三座があり、長男に限り出生と同時に所属する座に入座する。座の最古参を一番序、次を横座頭、次三名を横座と称し、それ以下を座講と呼ぶ。
 社記に依れば応永3甲子年(1396)本殿改築に際し神主、村役人とともに一番序が神移しの神事に供奉したことが記されており当時既に当社には宮座が存在していた事が窺われる。一番序、横座頭には現在も厳しい物忌や序列があり春秋二回の大祭をはじめ
年間20回に及ぶ当社の行事は総て宮座を中心にして行われる。
 最上踊は「風流」の中の「小歌踊」に属しその発生は歌詞より推して徳川初期と考えられる。旧記に依れば毎年3月3日の当社の祭礼日には、領主最上氏にも上覧に供された模様である。現在は4月3日夜の「宵宮渡り」及び翌4日早朝の「卯の刻渡り」の際に「神いさめ」の神事と共に座講により奉納される。 以上  大森神社
大森神社 平尾 大森 東近江市 滋賀