五個荘町小幡は中山道沿いに発達した村で御代参街道(土山〜小幡)の分岐点でもあり交通の要衝でした。小幡から京都への飛脚業をしていた安兵衛は伏見で人形作りを習得し、土人形づくりに転向した。その伏見人形をもとに出来た小幡人形は、約3百年の歴史があり当地では『小幡でこ』とも呼んでいる。最盛期には数軒あったといわれるが現在は9代細居源吾家一軒のみが残っている。その特徴は鮮やかな原色を主とした彩色で特に桃色が多い。昭和59年平成4年の二回年賀切手に採択され最近の土人形ブームと相俟って全国的な脚光を浴びている。
小幡人形(中江準五郎邸) 五個荘 東近江市 滋賀県