西村太郎右衛門 安南渡海之図
西村家は、蚊帳・木綿を取り扱っていた商人で、屋号を綿屋と称します。太郎右衛門は2代目嘉右衛門の次男として、慶長8年(1603)にこの地で生まれました。20歳の時に角倉了以の御朱印船で長崎から安南(ベトナム)へと旅立ちます。異国の地に渡り25年、帰国のため長崎まで帰ってきますが、時は鎖国の世であり上陸は許されず、やむを得ず引返し安南の地で没しました。 彼が、故郷への思いを託し絵師(菱川孫兵衛)に描かせ、日牟礼八幡宮へ奉納した絵馬「安南渡海船額」は国の重要文化財に指定されています。  近江八幡観光物産協会
日牟礼八幡宮 宮内町 近江八幡市