周防国衙跡 国衙3丁目 防府市 山口県

大化の改新の詔(646)によって、中央集権的な律令国家体制が整っていく中で置かれた周防国の国府跡。政治を行う中心の役所である国庁が当地防府市国衡に置かれました。全国の国府が、律令体制の変質と衰退に伴い移転縮小したり、その姿を歴史上から消したものが多いなかで、周防国府は鎌倉時代以降、東大寺の管轄となって、その機能や形態を変えながらも近世まで存在しました。今はl基の記念碑に往古栄えた国府の面影をしのばせるのみであるが、国庁の跡も土居八丁の区域も判然としており、全国の国衝跡の中でも貴重な存在です。