関戸本陣跡 関戸 岩国市 山口県
旧山陽道と関戸本陣跡
山陽道は、大和朝廷成立の初期に開かれ、大化の改新(645)により、都(奈良)から大宰府までの官道として整備され、七道中唯一の大路であった。 この道は、安芸国遠管(おか)(大竹市小方)の駅家を過ぎ、小瀬川を渡って周防国小瀬(岩国市小瀬)から山道を越えて石国(いわくに)駅家(岩国市関戸付近)から野口(玖珂郡玖珂町野口)に至る道であった。 この付近には、駅家が置かれ20頭の駅馬を常備し、駅館の施設が整っていたと思われる。 中世に入り、やや荒廃したが、近世には、大坂から下関を経て九州小倉を結ぶ行路で、西国大名の参勤交代等により、往来も盛んで国内陸路の主要道として利用された。  ここの関戸宿には、参勤交代のための本陣や脇本陣があり、一般旅客のために旅龍や茶店の施設も設けられていた。   平成10年10月吉日   岩国市教育委員会