塩釜神社 井口3丁目 西区 広島市 広島県
塩釜神社には、塩椎(しおつち)神が祀られている。塩椎神につ いて、「古事記」は塩椎神、「日本書記」には塩土老翁・塩筒老翁と記されており「塩」は「潮」のことで潮流をつかさどる神・海路の神・航海の神などといわれ海に関係した神で、海幸彦・山幸彦という兄弟の神の物語にも登場する神でもある。 瀬戸内海では、主として製塩の神として信仰されていた。当神社の創建の時期は定かでないが、寛文4年(1664)作成とみられる「井□之図」には、塩屋明神として記載されている。 西国街道の時代、浜で製塩や漁業に従事する人たちが、良い塩の出来上がり・航海の安全を、旅人も旅路の安全を祈願し崇拝していたようだ。昔は、現在地の少し右奥に在り、人々が谷川の清水で喉を潤し、老松の木陰で休んでいた。 平成21年11月  井口・鈴が峰魅力さがし委員会