四日市冥加の水・白牡丹酒造 西条本町 東広島市 広島県
此処、西条が四日市と呼ばれていた旧藩時代の記録によると、四日市の井戸の水は「冥加の水」と言われていました。 冥加とは、「目には見えない神仏のお助けを戴くことができる」と言い伝えられてきた故事に由るものであります。 当時、山陽道の宿場町として賑わった四日市は、四方山に囲まれた盆地の中にあって、旅人がここまで辿り着くには、急な坂道山道を登り続けて、やっと辿り着くという旅人にとって大変な難所でありました。ようやく辿り着いた宿で、渇いた喉を潤す一杯の水、四日市の井戸の水は、まこと「冥加の水」として旅の疲れを癒したにちがいありません。 日本酒白牡丹は延宝三年(1675年)創業以来、この「冥加の水」を仕込み水として、三百年以上使い続けて、その時代毎に皆様に愛される「うまい酒」を醸し出しています。 これからも、皆様に「冥加の酒」と言って戴けるよう酒造りに精進してまいります。白牡丹酒造株式会社