備中国分尼寺跡 上林 総社市 岡山県
 奈良時代に聖武天皇の発願により造営された備中国の尼寺跡です。寺域は東西108m、南北216mを計り、築地土塀で囲まれた境内には南から北へ南門・中門・金堂・講堂などの建物が一直線上におかれた伽藍配置をもっていました。それらの建物は南北朝時代の戦火で焼失したと伝えられていますが、この尼寺跡には創建時の金堂の礎石をはじめ、南門・中門・講堂・築地土塀などの遺構が、現在も比較的良好な状態で保存されています。 平成3年3月  文部省 岡山県教育委員会