安政の大石灯籠(吉備津彦神社) 一宮 岡山市北区 岡山県
この大灯籠は、六段造り、高さは11m、笠石は8畳敷の広さがあり、まさに日本一といわれている。丈政13年と安政4年の二度にわたり、地元有志が発起し、天下泰平、国家安全、万民豊楽、五穀成就などを念願して、備前一円、浅口郡を中心に広い地域で寄進を募り、奉納されたものである。石に彫られた寄付者名は、実に1670余名で、5676両(約一億三千余万円相当)の浄財が寄せられている。ちなみに、完成した年は江戸幕府がアメリカのハリスと日米通商条約を結んだ年にあたっている。 平成11年(1999)12月建之 郷土史家黒住秀雄顕彰会