旧藤井宿町並み 藤井 岡山市東区 岡山県
この地は、山陽道の中で岡山城下町に最も近い宿駅(宿場町)が置かれたところで、町並みにその面影をとどめている。山陽道は時代を経るにつれて度々そのルートも変遷しており、宇喜多秀家の付け替え(藤井-長岡-原尾島-森下-内山下(桜の馬場)により、宿村(現在は岡山市古都宿)に替えて、藤井が宿駅となった。そして江戸時代となり、参勤交代制を定めるにいたり、西国の諸大名が江戸への往来の途中、岡山城下町以東最初の休泊地として、本陣(安井家)、旅籠屋等が整備され大変賑わった。後に、本陣一つでは不便があったため、さらに創設され、従来のものは西本陣、新しい本陣は東本陣と称されるようになった。岡山市  平成9年3月