斑鳩寺 太子町 揖保郡
聖徳太子がご開創になった霊刹である。推古天皇14年(606)秋7月、天皇は太子に請うて勝鬘経を請ぜしめられた。そこで太子は豊浦宮でこれを請ぜられること三日で終った。その夜仏天が感応し給いて、蓮華の花が講演の地にふり布いたと伝えられる。この歳又太子は法華経を岡本宮で請ぜられ、次いで維摩経をもご講演されたのである。天皇はその妙味を叡感され、播磨国揖保の郡に於いて、水田360町を太子に賜った。よって太子はこの地を斑鳩荘と名づけられ、一つの伽藍を営ませられた。これが即ち当寺である。 (中略)当寺は太子ご創建から一千年間は大和法隆寺の支院であったが、火災再建五後天台宗となる。太子町教育委員会