貝田宿南入口 貝田 国見町 伊達郡
江戸時代、奥州街道の宿場町としてにぎわいをみせた貝田宿は、町中を流れる風呂沢川をはさんで、長さが4丁(約435m)、道幅4間(約7.3m)あります。戸数は60戸前後で推移しましたが、たびたびの大火で家並みの大半は焼失し、昔のおもかげをとどめていません。(中略)街道を南に向かうと町頭、国見峠を越え藤田宿に入ります。風呂沢橋を渡って北へ進むと町尻より街道は左に折れ、ゆるう坂を上がって口留番所岡田家、最禅寺の前を通り仙台藩領、越河宿へと向かいます。にぎわった貝田宿も、江戸幕府が崩壊すると大名の参勤交代が廃止され、また、東北本線の開通によって宿泊者が激減して宿場町としての歴史的な使命を終えました。  平成5年3月  国見町教育委員会