安積沼跡 根柄/北ノ入 日和田 郡山市
元禄2年5月1日(1689年6月17日)松尾芭蕉と曽良は、「奥の細道」紀行でここ安積沼跡を訪れ、「花かつみ」を尋ね歩いている。中世の安積沼は広々とした湖のようであったが、芭蕉が訪れた頃は昔時の姿を失っており、曽良日記には次のように記されている。
「アサカノ沼左の方谷也。皆田ニ成、沼も少残ル、総而ソノ辺山ヨリ水出ル故、いづれの谷ニも田有。いにしへ皆沼ナラント思也」
安積沼には、現在も大蛇にまつわる物語が伝えられている。   平成元年3月  郡山市