智恵子の杜公園 油井 安達町 安達郡
帰郷した智恵子を見舞って、光太郎も何度か長沼家を訪れ、裏山から菩提寺満福寺に通じるこの山道を一緒に散歩しました。野鳥がさえずり、歩くにつれて安達太良山の刻々変わる山容や、陽にきらめく阿武隈川が見えます。大正12年に作られた光太郎の詩「樹下の二人」は、その自然を背景に、共に生きた日々の想いと、未来に向かう新たな決意を、深い愛を込めて歌う、詩集『智恵子抄』の中の傑作です。