この門は、旗本芦野氏の陣屋(現御殿山)の裏門として建造されたもので、長屋造りである。芦野城は、16世紀半ばの築城とされ、江戸時代には芦野氏の住居(陣屋)が二の丸(広場)に置かれた。陣屋には表口と裏口に二つの門があり、表門は二の丸の西南に位置し、四脚門(よつあしもん)であった。この門は広場北側に建っていた。明治維新の新政により、陣屋の意義が失われると、建築物は希望者に売り渡された。その時大塩家の祖先が買い受け、解体して現在地へ復元移築したものである。この陣屋裏門は左右対称ではなく、向かって右側に中間部屋(ちゅうげんべや)、左側は厩(うまや)になっており構造的に左側に長い門であったと思われる。以下略      那須町教育委員会
 芦野氏陣屋裏門(大塩家) 芦野 栃木