この石灯籠は、大田原神社の灯籠列中にある一対の常夜灯である。塔高170cm、台座40cmx40cm 宝珠、笠火袋、棹、台座を具備し、大袋の台には麻葉の紋様が、刻され花弁がある。棹には「奉献湯泉社」「永代常夜灯」「江州日野住中井氏光武寄進之」「宝暦12年正月吉日」「信州福島村住、石工井口包作」 常夜灯としては、特筆する特色をもつものではないが、江州商人中井氏が大田原を拠点として商圏を北関東、東北に拡張していた過程を示す貴重な資料である。
石灯篭 大田原神社 大田原 栃木