旧山刀伐峠 尾花沢市/最上町 山形県
元禄2年5月17日(新暦7月3日)芭蕉と曾良が越えた山刀伐の頂上がこの辺りであった。往時は原生林が山を覆い、馬の交易や出羽三山参詣の道筋でもあった。
山刀伐峠:標高470mで北側が急で南側が穏やかな地形が猟師や農民がかぶる「ナタギリ」に似ていることから山刀伐峠と呼ばれるようになったといわれる。
峠の地蔵舟形の猿羽根地蔵と兄弟といわれる「子宝地蔵」として信仰が厚く、旧3月、7月の24日が縁日とされている。
子持ち杉:地蔵堂の傍らに立つ老杉は、幹からひこばえのように枝を伸ばし、村人に「子持ち杉」と呼ばれ、神霊の宿る木と信仰されている。  尾花沢市・最上町