この地域は、箒川沿岸の採草地に恵まれ、村の共有地の草刈場もあって、馬産地としての先駆者も居たところであった。東北線が開通した翌年の明治20年、当地方で有名な伯楽、中村の村上喜平氏と福島県の泉撰右衛門氏は、関東に馬市を開設したいと考え、沢村の人々と話し合い、馬市を開いた。(中略)この馬市も戦争が激しくなるにつれて、物資が不足し、馬の集散も少なくなったので、昭和18年には閉鎖になってしまった。ここに建つ勝善神・生駒神碑などは、馬市開設の記念碑であり、往時の賑わいを偲ぶ歴史の碑である。
生駒神社・沢の馬市碑 沢 矢板市