倉掛松は、かって日光北街道沿いに位置している。この付近は日光北街道の難所で、どちらから来ても、荷馬を休ませる場所であろうと推測されている。平安時代に源義家が奥州の征伐に向う途中、ここにあった松に鞍を掛けて休憩したと伝えられている。初代に続いて、二代目の松も松くい虫と台風の被害で昭和47年(1972)に枯れてしまったという。倉掛の松は根元の部分から二またにわかれていることから、地元では「縁結び松」としても親しまれてきた。また、倉掛という地名は「鞍掛け」に由来するともいわれている。この伝承の松を復活させようと、行政区で実行委員会を組織して準備してきた。平成13年2月11日、地元住民の熱意で3代目が植樹され倉掛松は復活した。  平成14年3月1日   矢板市教育委員会
倉掛松跡 倉掛 矢板市