15世紀には少なくとも海津から追坂峠道を通って敦賀津へ出る七里半越が開発されており、室町時代中期の応永34年(1427)2月、飛鳥井雅縁が越前に下った時のことを記した「道すがらの記」にも京からの道すがら、海津を経て荒路山道に入ろうとする時、大津の逢坂関と同名の逢坂(近世は越坂、現在は追坂)という坂道があったことが記されています。江戸時代にはここ追坂峠を挟んで本町の海津および野口にこの路の宿駅が存在し、上り荷下り荷の湖上輸送物資の重要な荷受け地点として繁栄しました。
旧追坂峠 マキノ町海津 高島市 滋賀県