旧北国海道の道標(今市) この道標は、江戸時代に北国海道通行者のために建てられたものです。「左 北国海道」「右 京大津道」と刻まれています。道路は大きく変わりました。昔の海道は、集落の南端から東へ折れ、集落内を貫き坂を越え、4回も曲折して、ようやく隣村の辻沢へ出ました。当時、今の県道筋(新旭ー高島線で旧国道161号線)は、饗庭井川と北谷川とが立体交差するところで、薄暗い藪が続いていました。県道の開発とともに今市の集落内は裏通りとなってしまいましたが、往時の今市とその位置を示す貴重なものです。
 道標 新旭町熊野本 高島市 滋賀県