大御船泊ててさもらふ高島の 三尾の勝野の渚し思ほゆ 万葉集巻7 1171
この歌は今からおよそ1300年前、近江の大津に都(667−672)があった頃に詠まれたものである。当時、大和から大津京に移ってきた大宮人たちにとっては、湖上での船遊びはめずらしく楽しいものであった。天智天皇一行がこの高島の勝野津に御舟を停泊し風の静まるのを待っていた時の渚の情景を回想し詠んだものである。
 万葉歌碑・旧勝野津 勝野 高島市 滋賀県