赤山城跡 赤山 川口市 埼玉
伊奈氏は、家康の関東入国とともに鴻巣・小室領一万石を給され、熊蔵忠次以後12代にわたって関東郡代職にあり、関八州の幕領を管轄し、貢税、水利、新田開発等にあたった。三代忠治の時に、赤山領として幕府から7千石を賜り、寛永6年(1629)に小室(現北足立郡伊奈町)から赤山の地に陣屋を移した。これが赤山城で、以来10代163年間伊奈氏が居城したものであるが、現在では、東側に堀と土塁を一部残すのみである。城跡の南方に隣接する源長寺は、伊奈氏の菩提寺として、4代忠克以後の墓があり、5代忠常建立の頌徳碑には、忠次、忠政、忠治の業績が刻まれている。    昭和58年3月    埼玉県