養老元年(717)に行基が本堂を建立、自ら地蔵菩薩を刻み本尊とし開基したと伝えられています。のち、北条時宗の帰依を受けた鎌倉長楽寺開創の願行上人が再興、寛正元年(1460)には、室町幕府8代将軍足利義政により七堂伽藍が整備され、中興の祖宥鎮和尚を晋住させました。以降、醍醐三法院直末関東七ヶ寺として栄えました。元和8年(1622)には江戸幕府2代将軍徳川秀忠の日光三社の際の休憩所となり、以降歴代将軍により利用されました。また、3代将軍家光からは金子、材木を拝領し、御成門を建立するとともに、御朱印20石を賜るなど、”川口宿”の中核寺院として繁栄しました。 埼玉新聞社刊 「埼玉県宗教名鑑」を一部改編
錫杖寺 川口 埼玉