西福(さいふく)寺 西立野 川口市
西福寺は、真言宗豊山派の寺で、弘仁年間(810〜824)に弘法大師が国家鎮護のため創建したと伝えられる古刹である。寺内には、三重塔と観音堂がある。ここの三重塔は、三代将軍家光公の長女千代姫が奉建したもので、高さ約23mあり、県下では一番高い木造の建造物である。(中略)入り口正面にある観音堂には、西国、板東、秩父札所の百の観音像が安置され、この一堂に参詣すれば、百か所の観音霊場を参詣したと同じだけの功徳があるとされ、春秋の行楽シーズンには、多くの参詣者で賑うところである。       昭和58年3月  埼玉県