鴻巣御殿跡・旧御成町 本町4丁目 鴻巣市 埼玉県
本宿(幕府直轄領で中心市街地)の仲市場の高札場辺りから馬室村へ向かう脇道があり、明治時代にその両側に家並みが形成され「馬室横町」と呼ばれていました。後に徳川三代(家康・秀忠・家光)の宿泊所である鴻巣御殿が、江戸時代初期に当地に存在し、将軍が御成りになったという故事に基づいて「御成町」と名付けられました。 平成25年10月19日 鴻巣市観光協会
家康は、鷹狩を名目として各地に御殿や御茶屋を建築しました。鴻巣御殿は江戸から約12里8町、徒歩で一日の距離にある将軍のお膝元の範囲です。 そのため、上州方面に備えた忍城とともに戦略的な要衝として将軍家の休泊施設である「鴻巣御殿」が築かれました。鴻巣御殿は慶長6年(1601)ごろ建てられたと推定され、家康、秀忠、家光と三代にわたって使用されました。