旧旅籠武村旅館 南1丁目 桶川市 埼玉県
桶川宿には、大名や公家などの宿泊施設である本陣、脇本陣のほかに、中山道を往来する一般庶民の宿である旅龍が数多くあった。その数は、江戸時代末期の天保年間(1840年ころ)には、36軒を数えたという。この武村旅館は、宿場町当時の旅龍の姿を今にとどめる貴重な建物である。皇女和宮が中山道を下向した文久元年(1861)には、ここで紙屋半次郎が旅龍を営んでいた。図に示す当時の間取りは現在もほぼ引き継がれている。昭和63年3月  桶川市教育委員会