江戸名所図会 清水薬師 清水坂
江戸名所図会は神田雉子町の名主、斉藤幸雄、幸孝、幸成ら三代が40年の歳月をかけて天保7年(1836)に完成した江戸風俗地誌。絵は長谷川雪旦の筆になり精確と評価されている。図中、左上が中山道清水坂、階段を下り細流の橋を渡ると大善寺境内、右手のお堂が清水薬師で参拝者も描かれている。崖下にひろがる池泉近くに湧出する清泉がある。これを地域の人々は「薬師の泉」と呼んで親しんできた。清水薬師 清水坂 境内山の腰より清泉沸出す 故に清水の号あり  此辺夏大根を名産とす  清水種とて世に賞しはべり