相模国一之宮寒川神社 宮山 寒川町 高座郡 神奈川県
当神社の創建は古く日本総国風土記によれば今より約千五百年前雄略天皇の御代朝廷より奉幣のことが記されており、当時朝野遠近の崇敬篤く著名の大社であったことが知られる。其後桓武天皇の延暦7年を始めとして歴代奉幣のことがあリ亦仁明天皇承和13年以来数次に亘り神階を奉授せられ更に醍醐天皇の御代に制定された延喜式神名帳に相模国の名神大社と定められ幣帛を奉せられておりこの地方の庶民信仰の中心をなしていた。後世源頼朝小田原北条氏累代社殿造営社領の寄進等あリ武田信玄の信仰も特に篤く徳川時代に至っては徳川氏社殿再建のこと亦社領の寄進等古来武門武将の崇敬は鄭重きわめるものがあった。以下略