所在 旗の台1丁目1番 中原街道から分かれて小山に至る旧道の分岐点にあり、寛文5年(1665)旧中延村の庚申講中が造立したもので、区内現存の庚申塔50基のうち3番目に古い。中央に「南無妙法蓮華経」の髭題目を彫り、その下に石塔を造立した七名の氏名が刻まれている。本塔は高さ92cm、板碑型で材質は安山岩、向かって右上部に一部欠損が見られるが、保存状態は概して良好である。日蓮宗の影響か、青面金剛・三猿・日月が彫られていない文字塔として特色がある。全村のほとんどが日蓮宗といわれる旧中延村に、日蓮宗の僧が指導したと思われる庚申講の存在を示す資料として貴重である。 平成13年3月30日      品川区教育委員会

石造庚申供養塔 旗の台1丁目 品川区 東京都