縁起によると、織部時平公が、文暦元年(1234)に平将門公以来の守本尊である11面観音菩薩像を安置するために観音堂を建立したことに始まります。現在の建物は、宝暦13年(1763)に、当時の長禅寺住職幻堂和尚によって建てられたものです。外観は2層ですが、内部は3層となっております。(中略)お参りする人は入り口で手を合わせ順路に沿って進めば、途中で交差することなく一巡できるという、「さざえ堂」形式になっております。三世堂の名称は、縁起に「過去現在未来の三千仏を安置して三世堂と号し候」とあるところに由来しております。この三世堂は、宝暦13年に建築されたものとすれば、さざえ堂形式の堂の中では、現存する日本最古の建物となります。    平成13年3月   長禅寺  取手市教育委員会
 長禅寺三世堂 取手