柏市文化財めぐり
鐘楼は文化15年(1818)の創建で総欅入母屋造り、銅板葺き、全容は多宝塔型です。八角形の石積基壇の上に、円形に12柱を立てた塔身があります。この12本の柱上部に12支の彫刻を配し 方位を示しています。内部の天井は格組みにし、中央には昭和33年鋳造の梵鐘が吊られています。鐘楼の設計は、茨城県筑波郡谷田部の名主飯塚屋伊賀七があたりました。伊賀七は「からくり伊賀」といわれ、木製大時計、互角堂の他、微々の発明品を作ったと伝えられています。この鐘楼の設計図も飯塚家に現存しています。多宝塔の建築法を鐘楼に応用したもので、全国的仁もきわめて珍しい建築様式とされています。  昭和63年2月  柏市教育委員会   柏市文化財保護委員会
紅竜山東海寺(布施弁天)鐘楼 布施 柏市