佐渡常夜燈 東町(あずまちょう)1丁目 大垣市 岐阜県
この常夜燈は、嘉永7年(1854)に佐渡の渡しの航路標識、航行安全祈願および伊勢両宮への献灯のために建立されました。 佐渡の渡しは、佐渡川(現揖斐川)で隔てられた美濃路を佐渡村(現大垣市東町)の渡船場と対岸の西結村(現安八町西結)の渡船場で結ぶ航路であり、当時の川幅は堤から堤まで約143間(約259m)、常水時は約50間(約90m)余りでした。通常は渡し船が二艘、予備として鵜飼船が二艘用意されており、その新造や修理は大垣藩の費用で賄われていました。 また、将軍や朝鮮通信使が通行する際には、渡船場のやや下流に船をつなぎとめ、その上に板を敷いて橋とする船橋が架設されました。大垣市教育委員会