結神社 安八(あんぱち)町西結 安八郡 岐阜県
祭神は、高御産霊尊 天御中主尊 神御産霊尊 猿田彦命
猿田彦命は江戸時代に合祀され、明治初年の神社改めにより、神代最初の三神と猿田彦命の四柱に決定され「銀弊社結神社」と申します。昔は『結大明神―』といわれ、その創建は第八十代高倉天皇の御代嘉応年間(1169)と伝えられております。 結村の「むすぶ」はご三神の「むすび」に由来し縁結びの他諸願成就に霊験あらたかで、遠国からも沢山の人々が參詣されました。建治3年(1277)十六夜日記の作者阿仏尼が京から鎌倉へ下る途中、この社をたずね、和歌一首をよみ祈願いたしました。
  
守れただ契りむすぶの神ならば とけぬ恨にわれ迷はさてで

 この他多くの大宮人、名士、高僧の祈願をこめられた古歌が残っております。 天正3年(1575)織田信長か結大明神へ七日間祈願し、朱印状を下したと伝えられております。 永享の頃(1430)照手姫は結大明神へ七日間祈願し、小栗判官と再会し守り本尊一寸八分の黄金をこの社に納められました。以下略