歌碑 墨俣城 墨俣町墨俣 大垣市 岐阜県
かりの世のゆきゝとみるも はかなしや 
          身をうき舟の浮き橋にして

阿佛尼が有名な旅日記「十六夜日記」の中で詠んだ歌である。 墨俣の渡舟場でまさきの綱にてかけとどめた非常に危ない舟を浮かべた浮橋をわたる心境をはかない浮世の旅路にかけて歌った。
春くればうぐいすのまた 梅に来て 
          みのなりはじめ花のおわり 

春がやってきてうぐいすが梅に止まり梅の実が成り始めて花が散って終わる頃に美濃(岐阜県)と尾張(愛知県)の境にある洲俣に来たという意味である。