本願寺新潟別院 与板 与板町 長岡市 新潟県
与板井伊家第8代藩主井伊右京亮直経の御坊建立の発願により1833(天保4)年7月本願寺第20代門主広如上人より別院建立の許可がなされ、同年11月本願寺よりご本尊(現在の木佛)が下付されたのが別院建立の始まりである。その後、藩主井伊氏より与板村中島の現在地(敷地5000坪)の寄進を受け、1853(嘉永6)年に与板御坊として本堂の工事に入った。しかし藩主井伊家の窮乏と幕末の混乱期のため大変な苦労があり、1865(元治2)年6月1日に本堂の立柱式を挙行したにもかかわらず、屋根も葺かないまま風雨にさらされる有様となった。1870(明治3)年にようや<本堂が完工し、翌(明治4)年4月3、4日の両日、入佛の落成慶讃法要が営まれた。(中略)しかし本堂、庫裏の痛みが激しく残念ながら建て替えられることとなり、2001(平成13)年に旧本堂の取り壊しが行なわれ、その後2年間の工事を経て新たな機能的な設備を整えた本堂並びに庫裏が完成した。以下略