旧多賀町(たがまち)現幸町他
多賀町は昔桶屋が開いたので箍(たが)町と呼んでいたが、音を通じて多賀町と改めた。桶師取立の町として城主に桶大工の役銭を毎年出して諸役は免除の所であったと言われる。時の鐘は寛永の頃酒井忠勝が城主の時に造られ現在の鐘楼は明治26年の川越大火の後元の姿のままに再建されたものである。この鐘の傍に薬師と稲荷社があり薬師は昔本町から移したものである。
  残したい日本の音風景百選 川越の時の鐘 旧多賀町 川越 埼玉