大沢家住宅 川越 埼玉
 桟瓦葺、切妻造、二階建、間口6間、奥行4間半の店蔵造りである。一階は店舗で二階前面には土格子があり、外観は全体的に簡素であって荘重な感がある。 この建物は、川越城下町の中心部である札の辻の傍らにあって、呉服太物の豪商近江屋半右衛門が寛政4年(1792)に店舗として建てたものである。防火を目的とする土蔵造りの故にその後数度の大火にも類焼をまぬがれた。  関東地方の町家の蔵造り、商家の古い例として、もっとも重要な建造物である。 なお、平成元年より平成4年にわたり、大規模な修理が行われ、寛政4年当時の姿に復元された。  川越市