徳性寺 大井1丁目 入間郡 埼玉
天龍山本乗院徳性寺と称し、天台宗比叡山延暦寺が本山である。本尊は阿弥陀三尊。開山である秀山律師は、貞治5年(1366)6月に、大福寺(現坂戸市)にて遷化している。この寺は、大井宿の中心的な存在であったが、明治14年1月の大火により本堂をはじめ寺のすべてを焼失した。(中略)山門をくぐると左手に板碑と地蔵尊が安置されている。板碑は古坂と呼ばれる切通しから出土したもので南北朝期のものがい多い。町内最大最古の板碑は弘安4年(1281)のもので、古坂を上がったところの石塔畑より出土。地蔵尊は大井宿南木戸からの移設で、柔和なお姿で町の変遷をながめている。   平成5年3月  埼玉県   大井町