おくの細道「石巻街道」 −道ふみたがえて、石巻ヘー  日本橋より 100里
東 小野 2里半  北西 吉岡 4里半 南 瑞巌寺まで 27町
 この道は江戸時代より、仙台と石巻を結ぶ石巻街道と呼ばれ、この右先には里程を示す一里塚がありました。これが日本橋より百番目にあたる一里塚です。 元禄2年(1689)5月10日(陽暦6月26日)、松尾芭蕉は弟子の曽良を同行してこの道を通り、『おくの細道』には、ほとんど人が通らず、猟師や木こりなどの往来する道で、道を間違えて石巻へ出た、と書いています。左坂(あてらざか)を経て上下堤(鳴瀬町)へ出ますが、この間に、古道の「七むじり坂」も確認されました。この道は、こうした江戸時代の情景が偲ばれる特別名勝松島の貴重な旧街道です。いつまでも大切に残したいと思います。  平成15年3月1日  松島町教育委員会

100里目一里塚跡 愛宕2丁目 松島町 宮城郡