月本追分 中林町  松阪市 三重県
月本追分 県指定史跡 昭和63年3月26日指定     時 代  江戸時代
 伊勢街道と奈良街道の分岐点で、江戸時代、伊勢参宮が盛んになるに伴って立場や茶屋、煮売屋などが軒を連ねていた。月本という地名は、古くから月読社が勧進されており、月読社のもとの集落という意味から生まれたといわれている。 この追分には、道標と道の東側に大型の常夜燈がある。道標は、高さ310cmで、伊勢街道最大の道標である。「月本おひわけ」「右さんぐうみち」「右いがご江なら道」「左やまと七在所順道」と彫られており、筆者は小津村中村正雅、石工は市場庄村甚兵衛(石甚)、世話人は当所の角屋清兵衛ほか奈良までの道中旅能屋4人によって天保13年(1842)建立されている。 また、常夜燈は、江戸の3人が天保期(1830ー43)に発起し、角屋清兵衛・綿屋萬助・村田屋新兵衛によって建立。 再発起は当国有信中により明治3年11月に建立された。 2007年3月9日 松阪市教育委員会