常夜燈 平木 美里町 津市 三重県
伊賀街道の道中に、数ある常夜灯の中でも最も大きいものの一つで、街道筋の三船神社の傍らに端正な姿を見せていましたが、昭和十一年街道の拡幅工事が行われた時に、平木の集落の中「牛頭天王社」(通称テンノウサン)のそばへ移築されました。竿には「常夜灯」、「太神宮」、「弘化三年午歳二月吉日」、「道中安全」とそれぞれ彫られており、往時の長野宿世話方衆が呼び掛けて建立されたようです。台座には「長野宿旅籠屋中」、「馬借方」、「人足方」の名が見え京や大阪の人の名も連ねられています。三船という名は、前の川の中に由来します。大きな花崗岩のさけ目を川の水が流れ下るところから来ています。