親不知 市振 糸魚川市 新潟県
天下の難所           
旅人は、この地を通る前に、必ず「無事に通れますように。」と、波除観音にお祈りをしてから出発しました。また、波除観音の下方にある岩は、旅人が波にさらわれないようにとしがみついたが、だんだん下へずり落ちてゆき、ほほの髯が擦り切れたことから
、髭剃岩といいます。
この天下の難所にも、大懐・小懐や大穴・小穴のような天然の避難所があります。大懐から大穴までは、親不知中最も危険なところであり、走りぬけないと波にさらわれることから
、長走りと呼ぱれています。また、小穴を過ぎると、絶壁に「南無金剛遍照」と刻まれてあり、ここから西は、走り込みと呼ばれ、ここまで来ればもう安心といわれました。
親不知コミュニティロードより