親鸞聖人のお枕石・扇屋渋々宿跡地 柿崎 柿崎区 上越市 新潟県
浄土真宗本願寺派浄善寺には親鴛聖人の川越名号とお枕石とが安置してある。親鸞聖人は念仏を広めたことが御身の仇となり越後の国で流罪の身として五ケ年の間逗留された。ある年の冬のこと柿崎の里扇屋の門に立たれ一夜の宿を乞われたが断られたので止むなくその軒場で一夜の宿を過ごされた。この邪見の夫婦は夜中に聖人の奇瑞にふれ驚いて家の中へ招待しその教を聞いて聖人の弟子となった。翌日米山川(黒川)の辺りまで御見送り申し上げ名残りを惜しみ川の向うの聖人から帰命儘十方無得光如来の十字名号をたまわった。世にこれを川越名号という。 新潟県・柿崎町