陣屋址(長屋跡) 椎谷 柏崎市 新潟県
椎谷藩初代の堀直之は、元和2年(1616)に妙法寺村超願寺(現西山町)に仮陣屋を設けた。この陣屋は元和5年(1619)に椎谷に移り、4代直宥の元禄年間には同じ椎谷の唐箕前に移された。この間に、上総国4,000石、甲斐国など2,000石を合わせ、11,500石を領有したが、内1,500石を弟に分地したことにより、椎谷藩1万石が成立する。椎谷陣屋が現在地に移ったのは、正徳5年(1715)の5代直央の時であり、以後幕末まで領内を統治したが、慶応4年(1868)5月戊辰戦争による兵火で全焼した。陣屋は標高20m程の台地上に設置され約3,000坪の広さを有していた。今日陣屋跡一帯は、「お屋敷」と呼ばれ建物等はないが、藩主邸・勤番所・馬場・砲術稽古場・塀・土塁・門などの遺構がs残っており、全体として江戸時代の陣屋の姿を偲ぶことができる。 椎谷