代官所跡 出雲崎町尼瀬 三島郡 新潟県
出雲崎は、文明年間(約500年前)上杉家によって、佐渡征伐の拠点と海岸鎮護のため陣屋が置かれた。元和2年(1616年)に徳川幕府は出雲崎代官所を幕府直轄地(7万石)とした。以後、出雲崎は唯一佐渡からの金銭荷揚げ港として栄えるようになった。代官所は町内の石井町、羽黒町、稲荷町と変遷し文化5年(1808年)にこの地に移転した。以後、明治に至るまで存続、歴代代官の中には、教育や港湾の築造に力をそそぐなど名代官がおられた。今でも松の大木と屋敷神社稲荷社が往時を物語っている。 出雲崎町