「小町(こまち)」大町の北に続き、中程でクランク状に折れて小町坂を下り、庄内町に接する。小町坂の部分を古くは下小町と呼んだ。寛永12年(1635)の村上惣町並銘々軒付之帳によれば、家数は「小町」34、「下小町」13とあり、元禄2年(1689)、芭蕉が奥の細道の途次、弟子の曽良と二泊した「宿久左衛門」があった。旅籠屋の多い町で、安政2年(1855)、幕末の志士清川八郎も投宿し、城下の見聞を書き遺している。町名は大町に並ぶ古い町立てから。  平成19年 神無月 村上商工会議所
旧村上宿町並み 小町 村上市 新潟県